月の基礎データ
地球からの距離
約38万km
月の大きさ
直径 約3476km (地球の約4分の1)
月の質量
地球の81分の1
月の公転周期・自転周期
約27.32日
月の環境
月の重力は地球の約6分の1。ほとんど大気がないため、昼夜の温度差が非常に大きくなります。月の赤道付近の観測では、昼は110℃、夜は-170℃と、その差は200℃以上もあります。
Question
なぜ月は、満月、半月、三日月と形を変えるの?
Answer
月は地球の周りを回っています。月と地球と太陽の位置によって、月の見え方が変わってきます。月と太陽の間に地球があるとき(Eの位置)、月が太陽光を反射している部分しか地球には見えず、満月になります。逆に、月が地球と太陽の間にあるとき(Aの位置)、地球側に月の影の部分しか見えません。これが新月です。 地球と太陽に対して、月が90度の位置にあるとき(CまたはGの位置)、月の半分が太陽光を反射しているので、半月に見えます。同様に、Bの位置は三日月に見えるなど、太陽光を反射している場所の地球からの見え方によって、月の満ち欠けが変わってきます。
Question
地球と月はどのくらい
離れているの?
Answer
地球から月までの距離は約38万km。赤道のまわりを10周したくらいの距離にあたります。
かぐやは打上げ後、約20日間で月を周る軌道に入ります。
その後17日あまりかけて軌道を調整し、月を観測するのに適した軌道に投入されます。
Question
潮の満ち引きと月が
関係あるってホント?
Answer
地球は、月の引力の影響を大きく受けており、月の位置によって満潮、干潮が発生します。
また地球は、太陽の引力の影響を少なからず受けており、太陽による満潮と月による満潮が重なったときが「大潮」。
地球に対する月の方向と太陽の方向が直行し、互いの力を打ち消しあって、引き伸ばされ方が小さくなる状態が「小潮」です。
どうして月は光っているの?
月は、なぜ動くんですか?
月の中身はどうなってるのですか?
月が大きく見えることがあるのはどうしてですか?
南半球と北半球では、三日月の見え方はちがうんですか?
アポロ計画で行われた調査や実験により、月の誕生は地球と同様におよそ45億年前であること、月の表と裏で地質の特徴が異なることなどがわかりました。
しかし、月の起源と進化(月がどのように形成され、どのような変遷を経て現在に至ったか)には未だに多くの謎が残されています。
月はどうやってできたの?
月の誕生には4つの説があります。
親子分裂説
地球の一部がちぎれて月になった
捕獲説
まったく違うところで生まれた月が地球の重力に捕らえられた
双子説
太陽系ができたときに、地球と一緒に生まれた
巨大衝突説
(ジャイアント・インパクト説)
地球がほぼできあがったころ、火星ぐらいの大きさの星がぶつかり、宇宙空間に広がった地球のかけらが次第に集まって固まり、月ができた
巨大衝突説がもっとも有力
今のところ、巨大衝突説がもっとも有力だと考えられています。
しかし、そのような衝突の跡は月や地球の地形に残っていません。
また、アポロ計画で持ち帰られた月の石は、月のほんのわずかな部分のため、月全体の組成もまだわかっていないのです。
月の裏側はどうなっているの?
左:表側 右:裏側
地球からはいつも月の表側を見ています。(*)表側の明るい部分は「高地」、暗い部分は「海」と呼ばれています。地球から見えない裏側には隕石の衝突でできたクレーターがたくさんあります。最近では表と裏で地下のつくりも違うことがわかってきました。どうして月の表と裏でこんなに違うのでしょうか。
(*)地球の衛星である月は、地球のまわりを1公転する間に、1自転します。自転も公転と同じ27.32日の周期のため、地球からはいつも同じ面しか見ることができません。
月の中身は?
The Earth
The MOON
地球の内部はコア(核)とマントルに大きく分かれています。コアは鉄やニッケルでできた固まりです。マントルはコアの周りを包む層で、地球の内部をゆっくり動いています。一方、月の中心は、今までの探査から金属でできたコアがあることは間違いないようですが、詳細についてはよくわかっていないというのが現状です。
国際宇宙探査
月・火星(火星衛星を含む)を対象にして国際協力によって推進される有人宇宙探査活動およびそれに先行して行われる無人探査活動のことを言います。 持続的な宇宙探査活動の確立を目指すとともに、新たな科学的知見の創出や人類の活動領域の拡大、地上における技術革新などが期待されています。