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革新的衛星技術実証3号機/イプシロンロケット6号機
宇宙をつかう 未来をつくる
イプシロンロケットを支える人々
宇井 恭一
所属
宇宙輸送技術部門 イプシロンロケットプロジェクトチーム
担当
ロケット班長
担当業務
健全なロケットを確実に打ち上げるため、ロケットの作業全体をとりまとめています。ロケットの工場での製造作業、射場での組み立て・搭載機器の点検、発射装置等ロケット系設備の運用について、事前準備、作業結果の段階的な確認、不測の事態への対応、打上げ管制隊の他班との調整等、ロケットに係る作業とその確認、調整事項はたくさんありますが、JAXAと関連企業が目的や心構えを共有して動けるように指揮することを意識しています。
ロケット打上げ当日は「時間との勝負!」
ロケットはミッションごとに打上げ時間帯(ロンチウィンドウ)が決まっていて、6号機では「9時47分頃~9時58分頃」の約11分間です。打上げ当日は分単位で計画された作業を進めますが、計画外の事象が発生した場合、その処理がロンチウィンドウに収まるか「時間との勝負」になります。
そのため、起こり得る事態に対して処理方法を決めたり、訓練をしたり、事前の備えは可能なかぎりやりますが、大切なことは「何かあればためらわずに発言する」こと、「情報を正しく、シンプルに伝える」ことにより、素早く適切な判断に繋げることです。このような心構えをロケット班全員で共有し、頭と心を研ぎ澄ませて作業に臨んでいます。
リフトオフしたロケットを眺めるとき、射場では「時間との勝負」を乗り越えたメンバーがいることを想像してもらえると嬉しいです。