COUNTDOWN

革新的衛星技術実証3号機/イプシロンロケット6号機

宇宙をつかう 未来をつくる

イプシロンロケットを支える人々

寺岡 謙

所属
宇宙輸送技術部門 イプシロンロケットプロジェクトチーム

担当
ロケット班アビオ係

担当業務
搭載電子機器(主に通信機器)の開発、運用を担当しています。
通信機器はロケット飛び立った後、地上との唯一のコミュニケーション手段になります。この手段を使って、ロケットの位置・速度計測情報のほか、搭載された装置の動作状況、衛星の分離情報など飛行監視に必要な様々なテレメトリを地上へ送信し、万一ロケットが所望の経路から外れるなど異常な状態になった時地上から送信される飛行中断措置コマンドを受信する機能を実現しています。

通信では無線を使いますので機体の外にアンテナを装備する必要があります。このアンテナ、大気中を高速飛行するため一般的アンテナに比べ非常に小さく空気抵抗などで壊れないよう工夫されています。これまでイプシロンは5機打ち上げられましたが、機体と通信系機器の進化によって、搭載されるアンテナ構成はほぼ毎号機変わってきました(初号機が最も多く搭載、4号機と5号機だけ同じ)。
普通にロケット機体全貌を見ていたのでは目に留まらないと思いますが、よく目を凝らして探してみてください。残念ながら機体内に収容されているものもあるので全て見つけることはできませんが、必ず地上と通信をする関係から機体の外にあり、地上局方向に集中的に取付けていますので見つけることができると思います。