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革新的衛星技術実証3号機/イプシロンロケット6号機

宇宙をつかう 未来をつくる

イプシロンロケットを支える人々

久木田 明夫

所属
宇宙輸送技術部門 イプシロンロケットプロジェクトチーム

担当
ロケット班 班長代理

担当業務
ロケットや発射管制設備などの射点設備の打上げに向けた作業状況を確認・データ評価をして次工程に入って良いか判断し着実に打上げに臨めるように進めること。

ふだんはあまり注目されないニッチな情報を紹介します。

ロケットが打上げの為に整備塔から外に出てくるとき、ロケットと同じくらいの高さのブームという赤い鉄柱のようなものが一緒に出てきます。このブームを通して、ロケットの先端部分に搭載されている衛星への電源供給や信号のやりとり、衛星の温湿度・清浄度が維持されるように空調を供給したりします。これらの電線や空調配管はアンビリカル(へその緒という意味)と呼ばれ、機体上昇と共に外れる仕組みになっています。

さて、このブームの先端あたりには、号機番号が書かれています。今回は6号機ですので「E-6」と書かれています。ロケットは、垂直に立っているのですが、このブームは少し角度がついて斜めになっています。そのためブームが斜めの状態で「E-6」が水平になるように、少し傾けて書かれているのです。
こんな細かいところにも気を使ったイプシロンロケットの打上げ設備にも注目してみて下さい。