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ひまわり9号/H-IIAロケット31号機 打ち上げ応援サイト

ここがスゴイ!ひまわり8号・9号

2014年10月に打ち上げられた「ひまわり8号」は、2015年7月から観測を開始しました。
「ひまわり8号・9号」の観測性能は、従来の「ひまわり6号・7号」から大幅に向上しています。「ひまわり7号」と「ひまわり8号」が取得した実際の観測画像で比べてみましょう。

解像度が倍に!

「ひまわり8号・9号」は分解能が「ひまわり7号」の2倍※になり、氷や黄砂などを細かく判別することができます。可視バンドで1kmから500mに、赤外バンドで4kmから2kmに向上しました。

before
after

撮影日:2015年3月31日12時(日本時間)関東地方(画像:気象庁ホームページより)



日本付近の観測頻度が12倍に!

東アジアから西太平洋に至るほぼ全域の観察所要時間は、30分間から10分間に短縮されました。日本付近の観測頻度は2分半おきになります。2分半間隔で観測できると、積雲の急な発達の監視に役立ちます。

左:ひまわり7号の赤外画像(30分ごと)右:ひまわり8号の赤外画像(2.5分ごと)
撮影日:2015年4月4日0時~4日9時(日本時間)日本域(画像:気象庁ホームページより)



観測画像がカラーに! 約3倍のバンド数

「ひまわり7号」で可視光1バンド、赤外4バンドの計5バンドでしたが、「ひまわり8号」は可視光3バンド、近赤外3バンド、赤外10バンドの計16バンドに増えました。
そのため、「ひまわり8号」では、これまでの白黒から、カラー合成した画像で観測結果を確認できます。 また、雲や水温、火山灰などの観測したい対象の波長が異なることを利用し、見たい部分をより目立たせて表示できます。

黄海上を黄砂が南へ流れていく様子
左:ひまわり7号の可視画像(30分ごと)
右:ひまわり8号の可視と近赤外の画像を加工・合成して作成した画像(10分ごと)
撮影日:2015年3月22日9時~13時(日本時間) (画像:気象庁ホームページより)

“右側のひまわり8号の画像では、可視と近赤外の3種類の観測画像を合成して、砂が茶色、雲が白や水色、植生が緑、海が濃い青に見えるように加工しています。” (気象庁ホームページより)



もっと詳しく:バンドってなに?

雲、水面などの観測対象は、物質ごとに反射・放射の強さが異なります。宇宙からそれぞれの波長にあわせたカメラで観測することで、目に見えない部分も観測することができます。この波長帯ごとに観測したデータをバンドと呼びます。

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