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H3ロケット6号機(30形態試験機)

ミッション概要

H3ロケットは地球低軌道から静止トランスファー軌道、さらには地球脱出軌道まで、さまざまな軌道に向け、多種多様な大きさ、重さの衛星を打ち上げるために、複数の機体形態を用意しています。30形態は太陽同期軌道4トン以上の打上げ能力を有し、打上げ価格の低減を目指すもので、6号機で初の打上げを予定しています。

30形態とは?

H3ロケット6号機(30形態試験機)とは固体ロケットブースタを装着せず、3基の液体ロケットエンジン(LE-9エンジン)のみでリフトオフする日本では初めての大型液体ロケットです。
これまで試験機1号機から5号機まで飛行実績のある「22形態」は、LE-9エンジン2機と固体ロケットブースタ(SRB-3)2本の第1段でリフトオフします。

打上げ実績との比較

6号機はシステムレベルの刷新を伴う試験機であることから、実衛星は搭載せず、代わりに「性能確認用ペイロード(VEP:Vehicle Evaluation Payload)」を搭載して飛行実証します。30形態の打上げで特にニーズが見込まれる「太陽同期軌道(SSO)」にVEPを投入する計画です。VEPの他にも6基の小型副衛星が相乗りする予定です。試験機1号機から6号機に至るまでの機体コンフィギュレーションを以下の表にまとめました。赤字が今回新たに実証する項目です。

※TF2以降の打上げにおいては、TF1打上げ失敗に係る不具合対策を行ったエキサイタ改修品・ PSC2(2段推進系コントローラ)改修品を搭載しています。