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H3ロケット
日本の技術で、宇宙輸送をリードせよ。


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H3ロケット 逆VOS作業完了後の一時保管 ©JAXA
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極低温点検(F-0)を終えて ©JAXA
極低温点検(F-0)を終えて
ファーン・ファーン、また管制室内にアラームの音が響き渡る。今度は液体酸素の予冷が進まずにロケットへの燃料充填を行っている制御システムが止まったようだ。ロケットに燃料を充填する際は、徐々に注入し配管を少しずつ冷やしていく必要がある。燃料充填が止まったのは何度目だろうか。技術者達がデータの確認に走る、素早くホワイトボードに要点をまとめて、充填方法の見直しを指示した。計画ではロケットに燃料が満タンになっている時刻なのに、まだ1滴も入っていない。初めての機体に極低温の燃料を入れるのは難しいと覚悟していたが、ここまで苦戦するとは思っていなかった。このまま試験を進めることができるのか、焦りを感じていた。再試験となっては開発スケジュール、コスト共にプロジェクトに与える影響は甚大だ。