空に輝くロケットの軌跡 打ち上げ写真募集!

2016年2月18日(木)

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  • 人工衛星・探査機
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内之浦宇宙空間観測所で撮影されたロケットロード

2月17日17時45分、X線天文衛星ASTRO-H(※)を搭載したH-IIA30号機が種子島宇宙センターから打ち上げられました。
※衛星は予定された軌道に投入され、「ひとみ」と命名されました。

当日はよく晴れ、美しい打ち上げでした。
空が澄んでいたからか、ロケットの噴煙の軌跡である“ロケットロード”などが夕空に光る様子が確認できたようです。
遠くは盛岡からも見えたというコメントが寄せられており、編集部スタッフ一同びっくりしています。

さらに、打ち上げから1時間半ほど後、星空に白いガス状のものが通り過ぎたという情報が寄せられました。
特設サイト「打ち上げ写真募集」にも一般の方から撮影写真が届いていますので、ちょっと先にご紹介します。

船橋さん撮影
※編集部注:画面中央から右下にかけて、筆で描いたような白線が数本写っています

国際宇宙ステーションや高度500km程度を周回する人工衛星は地上から観測できますが、通常写真では細い線として映ります。もしや生まれたての「ひとみ」がスラスタを噴射して姿勢制御したのではないかという推測がささやかれ、撮影された方からも同様の質問が寄せられています。
そこで編集部スタッフは関係者に問い合わせてみましたが、この時間に「ひとみ」のスラスタは噴射していないとのこと。このガス状のものは「ひとみ」のものではないようです。

実は19時30分ごろの数分間、ASTRO-Hや小型副衛星を宇宙に送り出した後のH-IIAロケット30号機の第2段機体も日本上空を飛んでいました。そして、ガスの噴射を行ったそうです(*)。 この噴射が地上から確認できるのか定かではありませんが…ひょっとしたらそうかもしれませんね!

なお、打ち上げ写真は2月26日(金)まで募集しています! ぜひご自慢の写真をお寄せください。


(2016年3月2日 更新)
皆さまからお寄せいただいた、「ひとみ」(ASTRO-H)/H-IIAロケット30号機 の打ち上げ写真を公開いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。

(2016年3月25日 更新)
(*) 記事公開当初「姿勢制御のためガスジェットを噴射していた」としておりましたが、その後の確認で、この時刻に行ったのは蒸発水素の噴射だったことが分かり、文章を修正しております。申し訳ありませんでした。