「はやぶさ2」相乗り小型副ペイロードを選定!

2013年9月25日(水)

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  • 人工衛星・探査機
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はやぶさ2 スイングバイ


2014年度に打ち上げ予定の「はやぶさ2」に相乗りする小型副ペイロードについて、公募にご応募いただいた中から、選定委員会の審査を経て、次の3機が合格と判定されました。

ペイロード名 実施機関 順位
PROCYON (プロキオン) 東京大学/JAXA 1位
ARTSAT2-DESPATCH
(アートサット・ツー デスパッチ)
多摩美術大学 2位
しんえん2 九州工業大学 3位


しかし、3機全てを打ち上げるために必要な質量(約228kg)が、「はやぶさ2」を打ち上げるH-IIAロケットの余剰能力(約200kg:現時点の算定値)を超えているため、審査で3機に順位をつけました。
今後、余剰能力の解析、小型副ペイロード搭載による「はやぶさ2」の振動環境への影響等の詳細な確認を行い、2014年3月頃に、今回選定した小型副ペイロードの搭載の可否及び搭載可能機数を明確にします。搭載可否の最終判断は、ロケット搭載前の2014年秋に行う予定です。

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PROCYONの概要

  • ペイロード名: PROCYON (プロキオン)
  • 提案機関: 東京大学(JAXAとの共同研究)
  • 寸法: 約H630×W550×D550mm
  • 重量: 約59kg
  • ミッション:
    1. 50kg級超小型深宇宙探査機バス技術の実証
    2. 高効率X帯パワーアンプによる通信、超近接フライバイ撮像技術等の深宇宙探査技術の実証
  • 実施責任者: 工学系研究科 船瀬龍 准教授
  • 共同実施機関: JAXA/ISAS 、東京理科大学、北海道大学、明星大学等


ARTSAT2-DESPATCHの概要

  • ペイロード名: ARTSAT2-DESPATCH (アートサット・ツー デスパッチ)
  • 提案機関: 多摩美術大学
  • 寸法: 約H500×W500×D500mm
  • 重量: 約30kg
  • ミッション:
    1. ソーシャルネットワークを用いたテレメトリ共同受信(協調ダイバシティ通信実験)
    2. 宇宙生成詩の創作(各種センサーデータから搭載プログラムが生成したテレメトリの送信)
    3. 深宇宙彫刻の実現(3Dプリンタ造形物の宇宙機搭載実証)
  • 実施責任者: 情報デザイン学科 久保田晃弘 教授
  • 共同実施機関: 東京大学


しんえん2の概要

  • ペイロード名: しんえん2
  • 提案機関: 九州工業大学
  • 寸法: 約H475×W490×D490mm
  • 重量: 約15kg
  • ミッション:
    1. 熱可塑性CFRPによる宇宙機の製作と宇宙利用実証
    2. 遠距離における地球-宇宙機間の相互通信
  • 実施責任者:大学院工学研究院 奥山圭一 教授
  • 共同実施機関: 鹿児島大学


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