「こうのとり」5号機 キャプチャ、結合が完了

2015年8月25日(火)

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(C) NASA TV

8月24日午後7時29分、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームにより、「こうのとり」5号機(HTV5)が把持※されました。 その後、ISSから「こうのとり」5号機への電力・通信ラインの接続が完了し、8月25日午前2時28分、補給キャリア与圧部の起動が完了しました。 これをもって「こうのとり」5号機のISSへの結合が完了しました。

今回、ISSでロボットアームを操作したのは油井亀美也宇宙飛行士、NASAの通信担当のリーダーは若田宇宙飛行士、そして筑波宇宙センターの「こうのとり」管制室。たくさんの日本人が国際共同ミッションに挑み、成功させました。

※把持…ロボットアームにつかまれること。キャプチャとも

把持の模様は、YouTube 映像情報 やニコニコ生放送でライブ中継されました。

(C) NASA TV

青い地球を背にしてISSに近づく「こうのとり」。約10mのところまで接近した後、ロボットアームで把持されました。把持が完了すると、筑波宇宙センター「こうのとり」管制室では拍手が沸き起こりました。

歓喜する筑波宇宙センター「こうのとり」管制チーム一同

筑波宇宙センターの松浦フライトディレクタ(左)

NASA管制センターの若田宇宙飛行士

把持完了後の通信で油井亀美也宇宙飛行士は「『こうのとり』は金色の宝箱のよう」、若田宇宙飛行士は「宇宙と地球の国際運用チーム全員の情熱とチームワークで、『こうのとり』がISSに無事到着したことを、とてもうれしく思う」と述べています。

中継は録画配信でご覧いただけます。

ところで、把持完了の数十分後には、ISSにいる油井宇宙飛行士やスコット・ケリー宇宙飛行士が、追って若田宇宙飛行士がTwitterで感想をつぶやいています。早いですね!



今後、「こうのとり」5号機は補給キャリア与圧部のハッチが開いてISSのクルーが物資や実験装置を取り出したり、CALETなどの観測装置が船外プラットフォームへ設置される予定です。