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Int-Ballってなんだ? 作った人に聞いてみよう!

2017年10月6日(金)

  • プロジェクト
  • 宇宙飛行士
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ホシモだよ! 今日は国際宇宙ステーション(ISS)の新しい仲間、Int-Ballのことを調べてみるよ~。
Int-Ballは、2017年6月にドラゴン補給船でISS・「きぼう」日本実験棟に運ばれた、きぼう船内ドローン「JEM自律移動型船内カメラ(Int-Ball)」のことなんだよ~。 6月以降、NASAのペギー・ウィットソン宇宙飛行士とジャック・フィッシャー宇宙飛行士によって宇宙ステーションでの初期検証が行われたんだ。

地上からの遠隔操作により宇宙空間を移動して撮影するInt-Ball。イントボールって呼ばれているよ。

Int-Ballの特徴

筑波宇宙センターからの遠隔操作で、自分で姿勢をコントロールしながらISSの中を移動して、静止画と動画の撮影を行うことができるんだよ。
撮影した映像は、リアルタイムで地上の管制官や研究者が確認し、宇宙飛行士にフィードバックすることができるんだ。

Int-Ball 地上品イメージ(フライト品とは異なるところがあります)

外側と内側の構造を全て3Dプリンタで製造したんだって!

実は、Int-Ballには、人工衛星の姿勢制御に必要な装置の小型化の研究開発から生まれた、小型モジュールが搭載されているよ。大きさはなんと31㎜!
Int-Ballに搭載している「超小型三軸姿勢制御モジュール」についてはまたお知らせするね。

Int-Ballが目指すものは?

好きな時に好きな場所に自分で飛びながら移動して、自由な角度から撮影を行うことができるようになる!そうすることで、宇宙飛行士の作業時間の約1割をしめている撮影作業を、最終的には「ゼロ」にしたいんだって。将来は、探査ミッションの時に宇宙飛行士と一緒に探査に行けるかも!?

開発した人に聞いてみた!

左から、谷嶋 信貴研究開発員(研究開発部門第二研究ユニット)、後藤 雅享主任研究開発員(有人宇宙技術部門有人宇宙技術センター)、巳谷 真司主任研究開発員、茂渡 修平研究開発員(研究開発部門第一研究ユニット)

hoshimo

LEDの部分が目みたいでとってもかわいい~!
この部分をデザインする時に影響を受けたものはありますか?
Int-Ballを初めて見た人は、ケロロ軍曹やガンダムのハロ、バイキンマン、と色々なものを想像したそうです。今のデザインに決める時、特に意識したものはありますか?

後藤さん

デザイン案はいくつかありました。最終的には、宇宙飛行士が一緒に活動するときに、カメラがどこを向いて撮影しているのかを遠くからでもわかるようにしたいという要望を受けて、このデザインに決定しました。皆さんがいろんなものを想定して話をしてくださっていることは、とても嬉しいですね。

hoshimo

Int-BallがISSの中で動いているのを見たときどう思いましたか?

後藤さん

とても嬉しかったですし、ホッとしましたね。地上で行った試験はあくまでも平面のテストですし、地上では浮くということはないので、Int-Ballが飛んでいる様子を見て、大変うれしかったです。

hoshimo

Int-Ballのツヤツヤした表面は、金属ではなくプラスチック、しかも3Dプリンタで作られたそうですね。外側だけでなく内部構造も全て3Dプリンタ製なんて、ビックリ! 外側と内側の構造を全部3Dプリンタで製造した理由を教えてください。

後藤さん

一つ目は、設計・製造・試験という通常の開発サイクルを早めるためです。3Dプリンタは、設計図ができたらすぐ形にできて試験できるので、早く安くモノ作りができます。
二つ目のメリットは、複雑な形状でも一体成型できることです。Int-Ballの中身はナイショですが、この球体内に全ての装置を収めるためにかなり複雑な内部構造になっています。それも全て3Dプリンタ製です。強度も意外と大丈夫なんですよ。

hoshimo

Int-Ballを制御している心臓部には、JAXAが開発した超小型三軸姿勢制御モジュールというわずか31mmの立方体サイズの制御装置が搭載されていると聞きました。このモジュールは初めからこんなに小さかったんですか?

後藤さん

私がいる有人宇宙技術部門でInt-Ballの構想を練り始めた際、巳谷さんら研究開発部門に見せてもらった三軸姿勢制御モジュールは、最初は100mmでした。それを見て、もっと小さく、1インチ(25.4mm)くらいにしてくれないかと、超小型化を持ち掛けました。

巳谷さん

1インチと言われた時、本気で言ってるの?と思いましたが(笑)。
100mmサイズモジュールには無かった、様々な工夫を凝らして31mmのサイズまで小型化できました。

hoshimo

作る時どこが一番難しかったですか?

巳谷さん

三軸姿勢制御機能を、これくらいのサイズ(31mm四方)に収めるとなると、機器やケーブルを詰め込むスペースが全くなくなるので、作り方を一から見直しました。複雑に絡み合う機器やケーブル配置に苦心したのもそうですが、もちろん組み立てもできなければなりません。組み立てをパズルのような、折り紙を折るように組み立てられるデザインにすることでこの世界最小サイズを実現しました。

hoshimo

最後に、モノづくりの最前線からメッセージをお願いします!

巳谷さん

最初は難しいと感じても、あきらめずに考え続けたりやり続けたりしていると突破口が見えてくるという経験をしてきました。すぐにできないと言わずに、ぎりぎりまで考えるようにしています。

後藤さん

あきらめない、というのは重要です。宇宙開発でも、打ち上げ直前に、不具合が起きたりとかすると、もうダメかもと思うことがあります。しかし、必ず何かしらやりようがあります。あきらめてしまうと思考がストップするので、できないなんて考えないようにしています。

hoshimo

後藤さん、巳谷さん、本当にありがとうございました!

これからも進化するInt-Ballに目が離せないね~。Int-Ballの最新情報はこちらから見られるよ!

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