イプシロンロケットってどんなロケット?

2017年8月2日(水)

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日本の固体ロケットの系譜を受け継ぐイプシロンロケットは、これまで2回の打ち上げを行いました。

JAXAは今年度の打ち上げにむけて、イプシロンロケット3号機の開発を進めています。このトピックスでは、イプシロンロケットをもっと知ってもらうために、イプシロンロケットがどんなロケットなのかを紹介します。

イプシロンロケットの誕生

日本の固体ロケットは1955年に開発が始まったペンシルロケットに始まり、カッパロケット、ラムダロケット、ミューロケットに続いてきました。その集大成として作り上げたのがM-Vロケットです。
小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げたM-Vロケットは当時、固体燃料ロケットの世界最高峰と言われていました。

M-Vロケットの技術を引き継ぎ、より使いやすいロケットを目指して開発が始まったのがイプシロンロケットです。M-Vロケットを越える新しいロケットを作り出すのはとても難しく、みんなで考えて考えて、考え抜きました。イプシロンロケットは、ロケット本体やマシンの性能のみならず、打ち上げシステム全体を見直すなど、その答えに辿り着くのに3年かかり、2010年から本格的な開発が始まりました。

イプシロンロケットはどうやって飛ぶの?

どんな燃料を使っているの?

ロケットには自動車のガソリンのような液体の燃料を使うロケット(液体燃料ロケット)とロケット花火のような固体の燃料を使うロケット(固体燃料ロケット)があります。H-IIAやH-IIBロケットは液体燃料を使うけれど、イプシロンロケットは固体燃料を使っています。

固体ロケットが飛ぶ仕組みは?

いっぱいに膨らませたゴム風船は、手をはなすと空気を吹きだしながら飛んでいきます。このとき風船を動かしてるのは、空気を吹き出した反動による力で、これを「推力」といいます。
推力は吹き出される向きとは反対の方向にはたらいています。
固体ロケットは固体燃料を燃やして発生する燃焼ガスを高速に噴射して飛んでいくんですね。

これからも、イプシロンロケットについて、もっと詳しく紹介していきますので、どうぞお楽しみに!

[締切り迫る!] イプシロンロケットのプロジェクトメンバーに応援メッセージを送ろう!

JAXAは、今年度に打ち上げを予定している「イプシロンロケット3号機」のプロジェクトメンバー、ミッションへの応援メッセージを募集しています。
あなたの応援メッセージはロケットマークの一部にデザインされ、イプシロンロケットと共に宇宙へ飛び立ちます。
締切は8月7日(水)17:00まで。ご応募はこちらから!

メッセージシールの一部(イプシロンロケット2号機 )