JAXAタウンミーティング

第1回:都城市ウエルネス交流プラザ 2004年5月29日開催
テーマ1 なぜ宇宙を目指すのか


的川:地球をよく知るためにもほかのところを知るというのは大変大事だということですね。ほかに、自分全く意見が違うという方でも結構です、はい、よろしく。


参加者G:僕は宇宙のこととか結構好きなんですけれども、やっぱり好奇心だと思います、知らないことを知る、そういう意味での好奇心が宇宙開発じゃないかと思います。


的川:心の冒険ですね。


土井:この好奇心に関して、ちょっとこれは日本の話になるんですけれども、おもしろい話を聞いたことがあります。きょうここに、NASAの研究員をされている中村さんが来られています。中村さんは、いわゆる隕石の研究をされているんですが、彼女は非常におもしろい日本の隕石研究の歴史の話があるので、ちょっと皆さんに紹介していただければと思います。


中村:んにちは、テキサス州ヒューストンのNASAジョンソンスペースセンターに勤務しております中村圭子です。きょうは、的川先生や土井さんの講演を聞きたくてわざわざヒューストンから来ました。というのは冗談ですが、冗談でもないんですが。


 私は隕石の研究をしています、隕石の中の有機物、宇宙生命学、アストロバイオロジーというふうに最近では呼ばれるようになりましたが、地球以外のところにある有機物、あるいはもっと進めて生命が存在するのではないか、そういう可能性を探す研究です。


 隕石でおもしろい話があるということですが、日本はアメリカに次いで隕石の保有では世界2位になります。1969年に南極越冬隊が初めて南極で隕石を発見して以来、南極は真っ白ですから隕石がたくさん見つかるわけです、白い上に黒いものがあれば動物のふん、アザラシのふんか隕石ということになります。日本の越冬隊がそれをたくさん探して持って帰ってきた、それで日本は第2位なんですが、それ以外に、日本は世界最古の隕石を持っている国でもあります。大昔から日本人は空から落ちてきて石というものに対してすごく興味を持った民族なんですね。もちろん隕石は日本にだけ落ちているのではなくて、ヨーロッパにも落ちるし、中国にも、アメリカにもたくさん落ちます。でも、それらを興味深く眺め、きちんと記述して、何年何月に落ちてきたか、そしてそれをきちんと保存しているという国が日本最古、それで持っている個数も一番たくさん多いわけです。日本人というのは、そういう意味で技術力もたけている、それから豊かな国でもある、でもそれ以外に科学というものに対して、あるいは宇宙というものに対して、大昔から興味を持っていた民族なんだと、私は隕石の研究を通じて思いました。


的川:宙観光旅行というのがいろいろ話題に上るんですよね。人間を宇宙へ送る技術というのを日本の中で開発するというふうな話題は大変楽しい話題なんですが、これは後半の部分にちょっと議論していただけるんですよね。宇宙観光旅行って皆さんいかがですか、そういう時代が来るといいなと、もちろん行ってみたいという方は非常にたくさんいらっしゃったのでそういう方は多いでしょうけど、宇宙観光旅行というのが宇宙開発をやる大変大きな意味だというふうにお考えの方は、ちょっと手を挙げていただけますか。宇宙観光旅行、だれでも宇宙に行ける時代。そうなるとそれほど多くないですね。もっとほかに宇宙開発の意味というのをお考えの方がいっぱいいらっしゃるということなんですね。我々が宇宙を目指す意味について、ほかにご発言をお願いします、ほかにいかがですか。


土井:どうもありがとうございました。これはすごい話ですよね、私たちのご先祖様から宇宙に興味を持っていたんですね、好奇心にあふれていたと、日本人はすごいなと思うんですね。ですから好奇心を持って、もっと新しいものを発見してやろうと、日本が宇宙開発を進めるというのは本当に当然のことなのかなという気がします。


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