「はやぶさ２」が着地に挑戦!! 【その1】

小惑星「リュウグウ」への着地予定地は、幅たったの6m程しかありません。
くわえて、「はやぶさ２」の全長は6m！
つまり同じなんです。
幅6mの場所に全長6mの衛星が着地を試みるのですからいかに難しいかが、容易に想像できると思います。

着地予定地の決定には、これまで慎重な検討を重ねてきました。
というのも、着地する際に探査機の損傷を防ぐため、高さ60cm以上の岩を避ける必要があります。

撮影画像から岩の高さなどを詳細に分析し、本年1月に次の2地点に絞っていました。

• ①目標となるターゲットマーカー（図のTM。昨年10月に投下）に近く、ある程度の精度で誘導できるが、幅6m程しかない地点（L08-E1）
• ②ターゲットマーカ―から遠く誘導精度は悪いが、少し広い幅12m程の地点（L08-B1）

いずれも狭いですが、苦渋の決断として、前者①を着地予定地に選定しました。

はやぶさ２の着陸の際には、既に小惑星表面に降ろしたターゲットマーカを目印として着陸します。ターゲットマーカには沢山の方々の名前を刻んだ薄いシートが入っています。

Ryugu（リュウグウ）は、地球に接近する軌道を持つ地球接近小惑星（NEO）であり、大きさはイトカワの約2倍弱の900m程度ある小惑星です。

では、なぜ？リュウグウが今回の「はやぶさ２」の探査対象に選ばれたのでしょうか？