H3ロケット用LE-9実機型エンジン燃焼試験 ライブ中継

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LE-9(エルイー・ナイン)エンジンは、2020年度に初号機の打ち上げが予定されている新型ロケット「H3(エイチスリー)」のメインエンジンとして新しく開発されているロケットエンジンです。この開発の一環として、2017年4月から種子島宇宙センターにある燃焼試験設備で燃焼試験が続けられています。

この燃焼試験の目的は、推力などの作動条件を変えた試験を繰り返し実施することで様々なデータを取得し、機能・性能・耐久性などが設計意図通りであるかを確認することです。

今回の燃焼試験は約240秒、2式目の実験用エンジンを用いて行います。これまでに7回試験を実施し、1,150秒ほどの燃焼実績を積み重ねてきました。

この段階での燃焼試験は、毎回の試験が未知への挑戦です。燃焼中はエンジンの作動状態を監視し、予測を超えたデータを取得した場合は、エンジンを安全に停止することとしています。そして、得られたデータを次の試験に活かします。

その燃焼試験の模様を、試験設備から約550mの位置にある、現地、種子島宇宙センター大型ロケット発射場からライブ中継します。大型液体ロケットエンジンの開発現場を映像を通じて体感ください。

H3プロジェクトミッションマーク

●中継日

平成30年6月25日(月)

●放送予定時刻

15:45~16:05頃

●ご留意願います

  • 今回の配信は株式会社ニコン殿の協力を得て、実験的に実施するものです。
  • 試験の進行状況や気象条件に応じ、配信日・配信時間等が変更または急遽中止になる場合があります。あらかじめご了承ください。
  • 燃焼時間は目安です。技術データの取得次第で燃焼時間が短くなる場合があります。
  • 本試験結果については、後日こちらのHPに掲載致します。
視聴前に…こちらもチェック!

ロケットエンジンとは?

エンジンはロケットの中でも特に難度が高い構成要素です。日本では1980年代後半に活躍した「H-Iロケット」以来、液体水素を燃料とした高性能なエンジン開発に注力してきました。現在、H-IIA/Bロケットで運用されている第1段エンジン「LE-7A」は、限られた燃料で効率よく推力を発生させる高性能なエンジンですが、部品点数が多く、構造が複雑で制御が難しいという特徴があります。

液体ロケットエンジンの歴史

LE-9エンジンとは?

「LE-9」では、H-IIロケットから第2段エンジンで採用してきた実績のある「エキスパンダーブリードサイクル」を適用しています。この方式では副燃焼器(プリバーナ)を必要とせず、エンジン全体をシンプルな構造にすることで本質的安全性低コストを両立できますが、メインエンジンに求められる大推力を実現することは難しいとされてきました。
「LE-9」では最新の製造方法やシミュレーション技術を積極的に用いることで、設計や製造に工夫を凝らし、キーとなる燃焼室の冷却やターボポンプの高性能化といった課題をクリアし、世界で初めてエキスパンダーブリードサイクルの大推力化を実現しました。H3ロケットではこのLE-9を2基から3基束ねた形(クラスター)で運用する予定です。

LE-9エンジン

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