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宇宙実験室 06 - 君も挑戦!エッグランディングチャレンジ

宇宙実験室では、毎年7月の相模原キャンパス特別公開でエッグドロップコンテストを行ってきました。これは、生卵を壊れないようにビルから落とす機体を作る、というもの。特別公開では毎年事前に参加者を募集をして、工夫をこらした機体を作ってもらって皆でビルの上から落としています。

これ、やってみるとわかりますが、ものすごく面白いんです。でも、毎年できるのは限られた人だけ。どうにかこの面白さを沢山の人に体験して欲しい、そう思って、博士たちと一緒に少しでも手軽に出来る方法はないか考えてみました。

基本ルール

「限られた材料で、限られた時間で、その場で機体を作る」

うわ難しそうと思うかもしれませんが、意外とできちゃうんです。そして、限定が加わることで、事前に しっかり作って行うエッグドロップとはまったく違う面白さが生まれます。論より証拠、このルールで実際にイベントを行った時の様子をご紹介しましょう。

2013年相模原キャンパス特別公開「エッグドロップチャレンジ」

この「エッグドロップチャレンジ」は2013年の相模原キャンパス特別公開の1日目に初めて行いました。 中学生以上限定の事前登録制で、当日はギャラリーの見ている前で作品を作ってもらいました。 材料は、A4コピー用紙、輪ゴム50本、手芸用ゴムヒモ1m、小さい紙コップ3個、ストロー20本、半透明 ビニール1枚、ねんど30g。工具はハサミとセロハンテープだけ。制限時間60分での製作です。 ただ落とすだけでは面白く無いので、落下エリアに石を配置して難易度を上げました。これは厳しい。

初めての試みに、私たちもドキドキでしたが、会場も参加者も大いに盛り上がり大成功に終わりました。

Maker Fair Tokyo 2013 「エッグランディングチャレンジ」

2013年11月3日、4日に東京お台場で行われたMaker Fair Tokyo 2013 ではワークショップ形式で行い ました。大人から子供まで2日間でのべ100人以上の方々にご参加いただきました。会場は屋外ではなく、 少し天井が高いだけの普通の会議室です。スイッチを押すと固定されていた機体が開放されて落下する「落下機」を作り、遠隔操作で落下させる、という方法を取りました。

材料は、A4の紙1枚、ストロー5本、輪ゴム10本と小さな紙コップのみ。工具はハサミとセロハンテープだけ。制限時間30分での製作です。

大人も子供も一緒になってやりました。びっくりしたのは、意外と大人でも失敗する人が多いのに、小学生の子供達が次々と成功させること。かれらの柔軟な発想力には本当に驚かされます。

君も挑戦!

ね、おもしろそうでしょう。ハサミとセロハンテープが使えれば、大人でも子供でも大丈夫。会場の高さが3mしかなくても 全然問題ありません。会場や材料、ルールなどの条件が変われば、考え方も作る機体も変わります。「エッグドロップチャレンジ」には答えがありません。あなたも挑戦してみませんか?

宇宙実験室ノート

主催者として、これまで何度かやってみて色々わかったことがありました。参考までにいくつかポイントをまとめておきます。

・安全第一
このワークショップは高所から物を落とします。当然危険が伴いますので、安全管理は十分に行う必 要があります。ビルの屋上から落下させる場合には、担当者は安全帯をつけています。また毎回、周囲に危険なものがないか、落下地点付近に人がいないかを必ずチェックします。時間が許せば、この安全チェックを参加者と一緒に行うことでワークショップとしての効果をより高めることができるで しょう。

・工作時間はそんなに長くなくてもいい
工作に慣れていれば小学校高学年くらいでも30分もあれば機体を作れます。時間をすこし短めにするとより判断力・決断力が求められ、ゲーム性が増します。ただし、短時間で完成させるには、後述するように卵を搭載する方法を簡略化するのが必須です。

・一番難しいのは卵を機体に搭載する方法
卵というのは球形をしているので、そのままでは機体に固定するのが困難です。これは卵がすっぽり 入る小さな紙コップを用意することで工作が非常に簡単になります。こうすることで、「どうやって衝撃を吸収するか」という一番大事な部分に集中できるようになります。

・材料を限ったほうが楽しい
材料を限ると、同じような機体ばかりができるのではないかという不安がありましたが、これは全くの杞憂でした。限られた材料を使っても、一つとして同じ機体はありません。驚くほど違う機体が出てきます。とくに子供さんの自由な発想力には本当に驚かされます。

・プレゼンが楽しい
イベントで一番盛り上がるのは落下の瞬間ですが、その楽しさは、その機体がどんな形をしていて、 どんな工夫をされているかを知っていると倍増します。落とす前に、一言でいいのでどうしてそういう形になっているのか、どこを工夫したのかを見ている人と共有する時間があるととても盛り上がります。

・大人も子供も楽しめる
これはやってみてびっくりしました。大人でも子供でも成功率はほとんど変わりません。むしろ子供のほうが成功率が高いくらいです。これは大人はつい奇をてらってしまうのに対して、子供は素直に衝撃を吸収することを考えられるからかもしれません。

・高さはさほど必要ない
確かにビルの屋上から落とすと迫力がありますが、必ずしも高さが必要なわけではありません。実は 卵をそのまま落とすと3mほどで終端速度に達します。むしろ高さの違いは落下速度を遅くするのに使 える時間の長さにかかわってきます。たとえば、会議室で3mの高さから落とすと落下まで1秒もかか りません。パラシュートでの減速は間に合わない可能性が高いでしょう。逆にビルの上からの落下では風に流される可能性が出てきます。

・卵問題
卵は割れた時に周囲を汚さないようにあらかじめ小さな袋に入れて配布しています。また、衛生上の 問題からその場ですべて回収しています。
材料に食べ物である卵を使うのはやはり抵抗があります。色々他の材料も検討してはいますが、いまだに卵に代わるものは見つけられていません。形、壊れそうで壊れない強度、そしてなによりドキドキ感が違います。なるべくムダにしないように、テストではおもりを使うなどをしたほうがいいでし ょう。なにかいい材料があったら是非アイディアを教えて下さい。

[2014.6]

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