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人工衛星を載せたロケットは、なぜ東向きに打ち上げるのですか?

人工衛星について

2013年2月27日(水) 更新
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人工衛星などを地球の軌道に投入するためには、非常に大きなスピードが必要になります。
そのスピードを少しでも稼ぐために、地球の自転方向である東側に向けて打ち上げを行います。

地球は1日に1回転(自転)していますが、この回転の方向は、西から東に向けて回転しています(太陽が東から西に動いてみえるのはこのためです)。また、その時の地表の速度は、北極や南極に近いほど遅く、赤道に近いほど速くなっています。

JAXAが打ち上げを行っている種子島宇宙センターを例にあげますと、種子島センターは北緯約30度に位置し、そこでの自転の速度は秒速約400メートルにもなります。
つまり、ロケットを打ち上げる場合、東側に打ち上げることによって、地球の自転速度を有効に利用することができ、エネルギー的に効率がよくなります。
結果として、同じロケットでも、より重い人工衛星を打ち上げることができます。

ちなみに、真西に打ち上げる場合の人工衛星の質量は、真東に打ち上げる時のほぼ2分の1の物しか打ち上げられなくなってしまいます。それほど地球の自転速度は、打ち上げる人工衛星の質量に影響しているわけです。
このようにして打ち上げられた人工衛星は、地球を西から東に回る軌道に投入されることになります。

しかしながら、人工衛星はそれぞれの目的を持って打ち上げられ、かつその目的を達成するために適した軌道に投入されます。
したがってすべての人工衛星が必ずしも東側に向けて打ち上げられているわけではありません。
地球観測衛星は全地球を効率的に観測するため、投入される軌道は、地球の北極と南極上空を通る、ほぼ縦に回る軌道(極軌道)に投入されますが、この場合は、南に向けてロケットを打ち上げます。
またイスラエルではこれまで数回人工衛星の打ち上げを行っていますが、自国の東側には他の国があるため、西側に向けて打ち上げを行っている、という例もあります。

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