衛星管制地上システム開発担当

加藤 順かとう じゅん


地上でコマンドを打つと、宇宙にいる衛星が動くというのが不思議で繋がっているんだな、という感覚です。実際に衛星からデータが下りてくると、地上システムの流れが試験通りに動いたんだ!と嬉しくなります。

私は初号機から(9年ほど)衛星管制地上システム開発に携わっています。他衛星の教訓を取り入れて運用で苦労したところをなくせるように工夫し、メーカーさんが動きやすいようにシステム開発を心がけています。衛星データは使用者に毎日提供していくことが必要で欠損が許されません。作業負担の軽減のために、一から手で動かしてしまうと多くの時間がとられてしまうので、自動的に動かせるツールを用意し空いた時間で作業できるようにしています。ボタン一つで衛星の動きを変えたり、監視ができるので宇宙と衛星と繋がっている感覚があります。ミッションを担っている!という実感はありますね。私にとっていぶき2号はずっと育ててきた子どもみたいな存在です。初号機は異例の長さですが、いぶき2号と平行運用ができればデータの比較ができます。観測データが増え、違う角度からデータが見れるようになるのでワクワクしますね。打ち上がって終わりではなく、長期的なスパンで関わっていけるところは楽しみです。

2018年10月15日(月)更新